1.2.6 脳底型片頭痛
片頭痛の前兆の責任病巣が、脳幹 または 両側大脳半球(あるいはその両方)と考えられるもの.運動麻痺(脱力)が前兆である場合は含まない。
診断基準:
A. B-Dを満たす頭痛発作が2回以上ある
B. 少なくとも以下の2つの完全可逆性の前兆があるが、運動麻痺(脱力)はともなわ
ない
1. 構音障害
2. 回転性めまい
3. 耳鳴
4. 難聴
5. 複視
6. 両眼の耳側および鼻側の両側にわたる視覚症状
7. 運動失調
8. 意識レベル低下
9. 両側性の感覚障害
C. 少なくとも以下の2項目を満たす
1. 少なくとも1つの前兆は5分以上かけて徐々に進展するか、および・または 異
なる複数の前兆が引き続き5分以上かけて進展する
2. それぞれの前兆の持続時間は5分以上60分以内
D. 1.1「前兆のない片頭痛」のB-Dを満たす頭痛が、前兆の出現中もしくは前兆後60
分以内に生じる
E. その他の疾患によらない