大腸メラノーシス(大腸黒皮症)
刺激性下剤(アントラキノン系の緩下剤)の長期間常用で惹起される可逆性変化である。
大腸粘膜に色素沈着がみられ黒褐色を呈する状態。
下部大腸に好発し,大腸内視鏡により診断される。
病理学的には,リポフスチン様の色素顆粒を貪食したマクロファージと炎症細胞浸潤が認められる。
刺激性下剤:アントラキノン系誘導体
①生薬類に含まれる配糖体。
②小腸より吸収され血液の流れにのって大腸へ、または直接大腸粘膜を刺激する。
③連用すると大腸黒皮症をきたすことがある。
処方薬
•センノシド(プルゼニド)、センナ(アローゼン)、ダイオウ(大黄、大黄甘草湯)
市販薬
•コーラック、ビューラック、スルーラック・デトファイバー
※ラキソベロンはジフェニルメタン系の薬剤
・正常な大腸粘膜
・大腸黒皮症の大腸粘膜